Diary亭日乗

れきはく講座「古民家のみかた―県内の古民家を例に―」

板垣マリ子
れきはく講座「古民家のみかた―県内の古民家を例に―」
いい天気。何も予定が入っていないので、Diaryを見ると、東北歴史博物館でれきはく講座というものが開催されると書いてあった。れきはく講座?どんなだろう。ちょうど、歴史博物館が大好きな子供もいたので、一緒に参加してみる事にした。
博物館に到着。以前来たときには、入場料を払ったので、今回も払おうと受付に行くと、なんと、れきはく講座は無料で見れるという。一階の常時展示室を見る時だけ払う形なのだそうだ。
今回のれきはく講座のテーマは【古民家について】。ちょうど、博物館の外にも古民家が展示されていた。子供は結構前に来たときにその古民家を見た事が楽しかったらしく、その後来るたびに古民家を見たい、と言っているのだが、残念な事に震災の修繕工事中で、古民家は見れなくなっていた。
会場の入り口で受付していた女性の方に写真撮影の事を聞くと、他のお客様のご迷惑になるので中の撮影はご遠慮ください、とのことだった。その為、会場内の写真は撮るチャンスがなかった。
中に入り、一番後ろの席に座った。客席の割合はほぼ男性、しかも年配の方ばかりで、子連れの私は明らかに浮いていた。古民家というテーマだからだろうか。大丈夫かな?と不安がよぎった。
渡された資料には、古民家について、細かい事まで書いてあった。そして面白かったのが図面だった。(古民家ってこんな風に作っていたんだ)と改めてわかるような内容だった。
 実際に講座が始まると、その資料にそって進められていった。宮城県には5つの古民家がある。私が小さい頃に遠足などで見に行った、洞口家等も古民家の一つ。私は子供の頃、そういた古民家を見ると、タイムスリップしたような感じがしてとても面白かった。建物自体もそうだし、中身も、昔のままの感じがして、まさにドラマで見るような、昔の時代に入り込んだような気がした。
古民家は、木もそうだが、特に屋根が、ススキやわら、かやぶき等で出来ているという事も知った。いつも古民家を見るたびに、こんな草がなぜ水を通さないんだろう、雨漏りしないんだろう、と不思議に思っていた。それも謎が解けた。水を通す、ではなくて、水を外に出すのが正解だ。斜めに作ってあるから、水が自然に流れていくのだという。そして、草で出来ているから、風を通して、空気の循環があるのだ、という事も分かった。
古民家について改めて分かったこの講座。次に古民家を見る時は、また違った感じで見る事が出来るかな、と思った。終わった後、3階の子供博物館で子供と遊んで帰った。また来よう。