Diary亭日乗

創作劇 夢フェスタ水の里「石川桜所物語」

板垣マリ子
創作劇 夢フェスタ水の里「石川桜所物語」
7日の土曜日。何も予定がなかったので、Diaryを見ると、登米市で創作劇が行われるとのこと。ネットでも調べてみると、地域の人達が作って演じる創作 劇で、登米市の近代医学に貢献した人が題材らしい。ここに行ってみよう!と思い立ち、早速行き方を調べた。すると地元から結構、いや、かなり遠い。でも、 久々の電車で遠出、というか小旅行だ!と思い切って子供と出かけることにした。?午後から出発。(今考えると、もっと早く出ればよかったとちょっと後悔している)現地までの切符を買い、早速電車に乗り込む。子供には、今から行く場所 と、今日見る劇の事を伝えた。子供はどこ?と連呼している。確かにそうだろう。だって、初めて行くところなのだ。そんな事を話している間に、一度目の乗り 換え。今度は終点まで乗ったままだ。さてここからが問題だった。私も行った事がない場所なので、全く見当がつかないのだ。?二度乗り換えをした後、やっとこさ最寄り駅についた。電車を降りると、駅前で事前に調べたバスを探す。駅前から出て、会場前を通るバスがある事を私は知っていた。? しかしここでハプニングが発生。ハプニングというかまさに問題だ。なんと、バスがないのだ。バス停には、その調べたバスの事は一切載っていなかった。そ れは、そこの駅にはバスが通っていない事を意味した。バスで行く、とう方法は使えなくなった。知らない場所というのはこういう時怖い。どこをどう行けば会 場につくか全くわからない。しかも、私はとんでもなく方向音痴だった。調べたところでは、駅から会場まで車で20分。では、バス以外で行こう!と思い、タ クシーを探すが、全くタクシーも駅前にいないし、駅近辺のタクシー会社の電話番号も載っていない。駅前をきょろきょろと探してみるが、見つかったのは町中 をぐるっと周る観光タクシーしかなかった。もちろん、そのタクシー会社にも会場を通るか聞いてみたが、通らないとの事。タクシーで行く、という方法もダメ になった。もう仕方ないと、本気で徒歩で行こうと思った。早速スマホで場所と距離と所要時間を調べた。表示された画面を見てびっくり!!徒歩だと所要時間 は2時間とちょっと。あまりの驚きに、「ひぇーっ!」と声が出てしまった。そんな愕然としている私を見て、子供が私に寄ってきた。「どうしたの?」と聞か れ、所要時間の事を伝えると、「えーっ!」と驚いている。というか怒っている。怒るのも無理はない。電車の中で、「劇を見てみたい」と笑顔で話していたか ら。今回の目的は実は二つあった。一つはもちろん劇を見る事。そしてもう一つは、子供が緊急車両が大好きなので、近くにある消防署を見る事だった。?私と子供は、頑張って歩いてみよう!と歩き出したものの、あまりの遠さに断念。近くのお店に寄り、地元には売っていないお菓子をお土産として買い、電車で帰る事になった。今度は一度も乗り換えする事がなく、仙台駅まで戻ってくる事が出来た。? 結局、目的は二つとも達成できなかった。どんなに調べたり聞いたりしても、実際にその場所に行くと予期せぬ事が起こる可能性が十分にある事を学んだ。次からは、しっかり調べてからイベントに行こう、と決めたのだった。