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せんだいデザインリーグ2015卒業設計日本一決定戦
岩松伸幸
タイトル(日本語)
せんだいデザインリーグ2015卒業設計日本一決定戦
詳細
ざわざわした雨の気配で起きる。 雪まじりだと嫌だなぁ。 カーテンの向こうをのぞくとコンクリートが濡れている。 面倒だけど、雪よりは良い。 普段の移動は原付なので、雨降りだとかっぱを着なくてはならない。 そして、雪だと原付自体に乗れなくなり、その上電車やバスに乗らなくてはならない。 どうも電車の人たちが一様に心のシャッターを下ろしている感じが苦手だ。 なるべく近寄らないようにするけど、雪はそれを強いるので、できれば降らないで欲しい。 シャワーを浴びて、うどんを食べ、支度。重装備。 今日はDiaryのイベントをはしごする。 昼過ぎから県美の美術館講座があるので、まず、それに行く。 20年振りくらいの県美。 戦中戦後を生きた、おじいちゃん先生のお話。 当初消え入りそうな声で、聞き取るのが難しかったけど、 思い入れのある部分は声が大きくしっかりして面白い。 「戦後はみんな貧乏だけど自由だった」と言う話に憧れる。 今は貧乏だし自由でもない気がする。 終了後、居合わせた知人とカフェでコーヒーとケーキ。 イベント後に意見交換をするのが好きだ。 体験をきっかけにそれぞれの思いを聞けるので。 小一時間話し、メディアテークへせんだいデザインリーグ2015を見に行く。 建築学生の卒業設計コンテストで、今日はその公開審査がある日。 建築自体にそれほど興味はないが、プレゼンテーションや議論が好きなので楽しみ。 すでに審査は始まっており、途中からの観戦となった。 予選を経て選抜された学生のプレゼンテーションを見る。 多くの学生はプレゼンシートや手元を見つめ、恥ずかしそうに喋っている。 ある男の子はページめくりが早く、読めないほど小さな文字に、まくし立てるような早口。 聞いてほしくないのかなぁ。 一方、ある女の子は奔放に楽しそうにプレゼンする。 「きたきたこういう人!」と嬉しくなる。 各々のプレゼンを終え、審査員の先生方からの質疑応答。 学生が語ることが出来なかった設計の良い所を、先生が掘り起こすような質問を投げかける。 明らかに助け舟なのだけど、学生はプレゼンと同じ主張を繰り返す。質問を受け取っていない感じ。 先生方もその回答にがっかりし、じれったさが募る。 そして双方歩み寄れないまま、多数決で日本一が決まった。 会場全体がざわざわした雰囲気に包まれていた。 人の話を受け止めるということは、上手にしゃべることよりも難しいことなのかもしれない。 受け止める訓練はどうやって積めばいいのだろう。 そんなことを考えながら会場を後にした。 行きつけの喫茶店で、店主と会話の難しさを話す。 その後帰宅。
場所
せんだいメディアテーク
緯度・経度
38.26556173, 140.86550576
住所
宮城県仙台市青葉区春日町2
建物名
仙台市民図書館
制作年月日
2015-03-01
タグ
Diary亭日乗
せんだいメディアテーク
登録者
岩松伸幸
最終更新者
岩松伸幸